前回の(英語編)に続いて、今回は経済面からインドとフィリピンを比較してみようと思います。

 

非常に広くなってしまうテーマですので、今回は日本人が働くことを考えた時に、どんな人にどちらの国が向いているのかを考えてみたいと思います。

 

本題に入る前に先日話題になったニュースでこんなものがあります。

 

インドGDP:購買力平価で日本抜き世界3位に=世銀
URL http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/44931

 

これは世界銀行が購買力平価を基に分析した報告です。

購買力平価とは、一物一価の法則を基に、1つの商品の購入価格により割り出される為替レートです。
有名なモノにはビッグマック指数というものがあり、世界の国のビッグマックの購入価格を基に通貨の価値を判断します。

この報告に関しては様々な問題提起がされていますが、それらに関しては今回は深く分析しません。
ただこの報告から分かることは、インドという市場の魅力と注目度です。

 

では、なぜインド市場が注目されているのでしょうか?

それでは早速インドとフィリピンの経済を比較していきます。

 

インド経済とフィリピン経済の比較

 

インド経済

 

 

 

フィリピン経済 2013年

引用:JETRO

インド

http://www.jetro.go.jp/world/gtir/2013/pdf/2013-in.pdf
フィリピン
http://www.jetro.go.jp/world/gtir/2013/pdf/2013-ph.pdf

 

【市場規模】

ご覧頂いて分かると思いますが、インドは人口、面積共にフィリピンの10倍以上となっています。

インドが経済の観点で世界からの注目を集めている理由として最も大きいものがこの市場規模だと思います。

 

しかし、インドは多様な民族、言語、宗教の混ざり合った複合国家としての1面が強いです。

欧米ではよく『インドは国というより大陸である』と表現されるほどです。

国民の嗜好が民族、地域、宗教ごとに異なるため、インド全体を1つの戦略で攻めることは非常に難しいと考えられます。

 

フィリピンも同様に多様な民族、言語、宗教により構成されていますが、人口規模と英語の普及率から、インドと比べると攻略しやすいと言ってもよいかもしれません。

 

【経済成長率】

 

2012年のインドの経済成長率は5.0%。

同じく2012年のフィリピンの経済成長率は6.8%となっています。

インドは現在ルピー安の影響もあり、市場予測以下の成長率が続いています。

フィリピンは2011年の3.6%から大きく回復しました。

アジアの時代がきていると言われているように、インド・フィリピン共に速度にこそ問題はありますが、確実に成長していると言って良いでしょう。

 

【国民性】

インドは自国文化を愛するあまり、他国文化を受け入れにくい性質があると考えられています。

インドにはヒンディー語で作られた独自のボリウッドムービーやボリウッドミュージックがあり、テレビでは1日中ボリウッドミュージックを流し続ける放送局まであります。

そのため、欧米文化等ももちろん入ってきてはいますが、フィリピンと比べるとかなり少ない印象を受けます。

逆にフィリピンは英語の普及率と自国文化の弱さから、比較的に外資系企業が活躍しやすい市場であると考えられています。

日系企業数も市場規模がインドの10分の1にも関わらず、インドの約1000社に対してフィリピンは約500社進出しています。

 

 

【結論】

 

かなり表面的な情報ではありますが、インドとフィリピンの経済状況を見てきました。

個人的に受ける印象はインド市場の高い有望性と難易度の高さ。

そしてフィリピン市場の有望性に関してはインドに劣るものの、難易度は比較的低いことです。

 

インドでビジネスを展開するには5年から10年かかるとも言われています。

 

みなさんがどちらの市場を相手に戦うべきなのか。

自分の将来のビジョンから考えて、留学先選びにも活かしてもらえたらと思います。