皆さんこんにちは。

インターンの大山です。今日はスタートアップに対してテック系のスキルを身につけることができるオンライン教育プログラムを提供しているVenturesityさんにお邪魔しました!

Trinityサークルという大きな駅のすぐ近くにあるビルの中にオフィスがあるVenturesity。わくわくしつつVenturesityの門戸をたたきました。

IIT(インド工科大学)出身のVentursityの創業者、Subhendu Panigrahiさんにインタビューを行いました。インド工科大学はインドの中でもトップの大学。とても優秀なエンジニアが集まるところです。前回のインタビューの時もそうでしたが、Tシャツにジーパン姿で現れた彼はとてもフランクな方でした。

【インタビュイー:Subhendu Panigrahiさん

IMG_0397

 

Q:事業の概要について教えてください。

私達は世界中の人々に対してインターネットを通じてオンライン教育を行っています。ちょうどインターネット上の大学のようなものですね。教師は皆企業で働いた経験のある人を採用しています。実際に自分でサービスを使っていた人が講義をした方がためになるでしょう。私達の教育コースは2日間のものと二か月のプログラムがあります。価格はコースによっても異なりますが、価格帯は99$~350ドルです。今では卒業生も含めて200人の生徒が受講しています。受講を終えた生徒に対しては、レジュメの書き方のワークショップを行ったり、雇用につながる支援も行っています。教育だけでなくHackasonの運営など、起業家のミートアップの機会をつくるようにもしています。

 

Q:なぜVenturesityを創ったのでしょうか。

まず私はインド工科大学在学中にE-Cellというプロジェクトに携わりました。大学で生徒を集めて起業支援をする。今でいうプラットフォームのようなものですね。その後アメリカのシリコンバレーでできたスタートアップのために10人ほど開発者やエンジニアをバンガロールで集めることになりました。問題は必要とされているスキルを持っている人材を探すのが非常に大変だったということです。システム構築など、大学で教えられるようなアカデミックな知識を持つ学生はたくさんいるのですが、マーケティングやアンドロイドアプリの開発ができるような人間は本当に限られていました。企業から求められるスキルはそれぞれ違いますし、特定のスキルを持った人間を持ってくるにはgoogleやFacebookから引き抜いてくるしかなかったのです。それではコストもかかる。それならそういうスキルセットを持った人材を育てればいい。そう思ったのがきっかけでVenturesityを設立しました。

 

Q:インドで起業するのは何が障害になりますか。

第一に家族です。家族がいる方にとっては起業はリスクが大きいです。家族を養っていくためには貯蓄も必要ですし、いきなり起業するなんて話を家族にしたらまず反対されるでしょう。家族をちゃんと説得して事業をやり遂げる覚悟が必要ですね。第二に才能です。実業家としての資質というのはどうしても必要になります。第三に投資環境です。スタートアップが事業を始めるためには軍資金が必要です。そして第四にインドで起業するのは手続きが非常に面倒であるということです。法律の手続きであったり非常に煩雑なプロセスを経なければ企業することはできません。インドに比べて香港などは起業しやすいですね。非常に簡単な手続きで起業することができます。

 

Q:どんな人にこのサービスを使ってもらいたいですか。ゴールを教えてください。

対象となるターゲットは大きく分けて三つあります。まず第一にエンジニアリングを専攻している学生。第二にInfosysのような大企業で働いている従業員。そして起業家です。先にも述べたようにどのターゲット層も特定のスキルを持っていないケースというのは多いです。それがなぜかというと教育に問題があるからでしょう。アカデミックな環境で教えられているのは古いテクノロジーです。私達が教えたいのはグロースハックなどの新しいテクノロジーなのです。OldからNewテクノロジーへのシフト。これが私たちの教育によって目指すものなのです。

 

Q:世界中にユーザがいるようですが、どうやってマーケティングしたのですか。

それはあなたがコースを受講すれば今にわかりますよ笑

 

Q:会社の働く環境について教えてください。

とてもフラットな環境です。私たちのオフィスを見てください。従業員の間が壁で区切られているようなことはないでしょう。共同創業者である私自身もガラス張りの一室にいて他の従業員との距離を置くようなことはありません。だれでも自分の意見を言いやすい環境づくりをこころがけています。

 

【Venturesityオフィス↓】

IMG_0399

 

Q:Venturesityはどのような人材がほしいですか。

自分の行動に責任を持てる人材です。例えば私が社員に手法を提示してマーケティングをやってくれとお願いした時にそれが最適なアプローチでなかったとします。その時社員は言われたことを鵜呑みにするのではなくて自分で勉強するなりして自分の考えをまとめて私に意見できるべきなのです。私達が求めるのはセルフスターター。学びの姿勢があることが非常に重要です。なぜなら私達はもうすでに高いスキルを持った人材を雇うほどの余裕はないからです。マーケティングのスキルが高いような人材は非常に市場価値が高いのです。なので私たちはこれから成長する見込みのある意欲的な人間を採用しているのです。

 

Q:会社の規模はどのくらいですか。また、どんな教育バックグラウンドを持った人が働いていますか。 

ここで働いている社員は全員エンジニアです。MBAを持っている人間も何人かいます。Venturesityはまだできて二年目の会社です。設立した当初は社員は3人しかいませんでした。今では16人に増えています。私自身大学を卒業してから間もないですし、シニアクラスの人間も16人中3人しかいません。昨日私達のWebsiteを見ましたか?19時にアップデートしたばかりなんですよ。ベンチャー企業はスピーディーに物事を回していかなければ規模を大きくしていくことはできません。

 

Q:バンガロールで起業するのはどんなメリットがありますか。

三つ挙げるとすれば第一に気候です。バンガロールはインドの中でも最も過ごしやすいと思います。第二に成功した起業家が集まっているという点です。Infosysがよい例でしょう。起業家が集まるところには投資家も集まります。起業しやすい環境ができているといえるでしょう。また、バンガロールの人びとはオープンな人々が多いです。自分たちの持っているリソースは進んでシェアしようとしますし、無料で何かをすることも多いです。今日だってあなたのメール一本で私はあなたに会うことにしました。こうした誰にでもオープンな環境というのは信頼と誠実の精神に根付いています。

 

【インタビュー後記】

Subhendu PanigrahiさんはIITを卒業されているだけあって相当優秀な印象を受けました。毎回質問に対して三つでの答えを出していただいたので聞きやすかったです。できてまだ二年目のバリバリのスタートアップ。まだ従業員は16人しかおらず、13人は新卒だというのだから驚きです。自分が事前調査に使ったウェブサイトも実は自分が見た日にアップデートしたばかりだったそうです。スタートアップのスピード感を感じる出来事でした。一本メールを送ればれば誰とでも会う姿勢がバンガロールの起業家には共通してあるような気がします。次の起業家インタビューはどこにいくのか。つづきはまた次回。

インタビュアー:大山尚輝