もはやインドではない!?バンガロールの人、経済、生活の違いとは?


IT大国インドの中でもスタートアップが集まる地域として知られているバンガロールはインドの中でも特殊な雰囲気が漂っています。今回はそんなバンガロールの人、経済、生活について紹介します。

参考記事
インド長期滞在で分かった!IT都市バンガロールのリアルな生活と治安
バンガロールでリフレッシュ!

バンガロールの人の特徴とは?

インド人が嘘つきという認識は80%間違っている!

《インド人》と聞いて皆さんはどのような印象をお持ちでしょうか?私が中国やタイへ行ったときには全く感じなかったのですが、初めてインドへ到着したとき、見渡す限りのインド人に恐怖を覚えた記憶があります。なぜなら、《インド人=嘘つき》というステレオタイプが私の脳に刷り込まれていたから。

《インド人=嘘つき》という認識は80%間違っています。たしかに地球の〇き方にも、Googleで『インド人 特徴』と検索しても、そのようなことが記載されています。しかし、それはTPO(時、場所、場合)によって大きく変化します。特にP(場所)による影響は大きく、日本の9倍近い国土を持つインドでは特に顕著に表れます。そして、旅行本やネットの情報というのは北インドがほとんどです。タージマハルやガンジス川といった有名な観光地は北インドですし、日本人長期滞在者の数も北インドは南インドの約3倍です。

もちろん北インド人が皆嘘つきかというと語弊が生まれますが、日本にいる限り、そういった観光地の多い、北インドの情報がインド全体の情報として入ってくるのも無理はないでしょう。

バンガロールのある南インドの人の特徴

南インド人を一言で表すと、《人懐っこい》という言葉がぴったりです。陽気に話しかけてくる感じではありませんが、仲良くなるととても人懐っこく、こちらの意向も受け取ってくれようとしてくれます。私がこちらで生活している中では、騙された経験はほとんどありません。強いて言うなら、オートリキシャというバイクタクシーでぼったくられたことくらいでしょうか。ぼったくられたと言っても、通常の値段+20円程です(笑)

バンガロールは南インドの中でも少し変わっていて、住んでいるインド人はほとんどみんな将来に希望を持った若者が多いです。私が初めデリーに住んでいた頃は、IT大国と呼ばれている割にITの話を一切聞かないなと思っていたのですが、バンガロールに住み始めてからは、街中を歩いてるだけでスタートアップという単語が聞こえてくるほど、みんなITに興味があるようです。

バンガロールの人はカンナダ語も話す

お札に書かれた様々な言語

インドの公用語はヒンディー語と定められていますが、実際には20以上の言語が存在しています。インド人同士であってもヒンディー語を使うわけではなく、バンガロールの現地語であるカンナダ語を使って会話する人も多いです。ここで注目していただきたいのが、バンガロールの人口増加率です。

2011年のインド国勢調査によると、バンガロールの10年間の人口増加率は46%で、他の地域から多くの人が流入しています。つまり、ヒンディー、カンナダだけでは彼らは会話ができづらくなってきているということです。ここで会話に使われるのが、インドの公用語である【英語】になるわけです。私が住んでいる寮では、英語でインド人の友人と会話をしますし、インド人同士でも英語を使っています。

これは筆者リサーチですが、バンガロールで道行くインド人10人に声を掛けると、7~8人は英語で対応してくれます。英語留学が流行していたフィリピンの英語話者が全人口の約90%なので、それに匹敵する割合ですね。街にあるお店の看板もほぼ英語表記です。ここまで英語環境が整っているとは私も正直思っていなかったので、驚きでした。難点を言うなら、インド訛りの強い英語といったところでしょうか。

対面での会話においてはインド訛りはほとんど問題ないのですが、電話での会話に最初は困惑するかもしれません。もちろん、IT学校や英語学校の先生は訛りの無いきれいな英語を話していますのでご安心を。

バンガロールの経済とは?

インド経済成長の実態~マクロデータから見る~

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インドは皆さんご存じのとおり、世界第二位の人口を誇る大国です。さらに、2025年には中国を抜き、世界第一位の人口となる見通しです。

では、具体的にはどの地域の人口が増えているのでしょうか?2011年に行われたインド国勢調査の結果をご覧ください。

都市部、農村部ともに人口は増加していますが、増加率からみると農村部から都市部へと人口が流入していると推測できますね。次に、インド主要4都市の人口増加率の表をご覧ください。

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主要4都市とも人口は増加していますが、注目すべきはバンガロールの変化率です!その他都市を抑えて圧倒的に成長していますね。インド経済の中心ムンバイに迫る勢いです。

バンガロールは【インドのシリコンバレー】と呼ばれ、外資系IT企業への積極誘致策によって世界中の企業がバンガロールに集結しました。日系企業の拠点数も、5年前に比べると2倍以上となっています。他地域からの人口流入が激しいのも、この労働力需要の結果でしょう。インドが、中でもバンガロールが、これから世界で最も魅力的な市場といわれる所以がここにあると言えます。

私がインドのスタートアップ企業10社にインタビューしてきた記事もありますので、ぜひご覧ください。

参考記事
【連載記事①】インドスタートアップ事情~HeadStart Network Foundation~
【連載記事②】インドスタートアップ事情~Venturesity~
【連載記事③】インドスタートアップ事情~NextBigWhat~
【連載記事④】インドスタートアップ事情~LetsVenture~
【連載記事⑤】インドスタートアップ事情~appiness~
【連載記事⑥】インドスタートアップ事情~Bullfinch~ 
【連載記事⑦】インドスタートアップ事情~KarmaSnap~
【連載記事⑧】インドスタートアップ事情~TechJini~
【連載記事⑨】インドスタートアップ事情~Jana care~

インド経済成長の実態~ミクロデータから見る~

外国人 虫眼鏡

インドではいまだに貧困層が多く、人口全体の30%以上が1日1ドル以下で生活していると言われています。年収は大卒のエンジニアで約20万Rs(約35万円)、企業役員クラスでも100万Rs(約170万円)~です。

しかし、バンガロールの物価はインドの中では高い方で、マンションの1ルームの賃料が1万Rs~1.2万Rs(約1.7~2万円)、カフェはコーヒー1杯80Rs(130円)ほどです。

インド全体の平均年収は日本の10分の1くらいですが、バンガロールの物価は日本の3分の1程度なので、比較的富裕層向けのサービスがバンガロールでは普及していると言えますね。富裕層が増えていることはデータにもあらわれており、、年収40万円以上の世帯数の割合は、2010年:約15%⇒2015年:約22%となる見通しです。富裕層向けサービスの波が来ています!

そんなバンガロールですが、今後はさらなる物価の上昇が見込まれます。実際に、インド人には欠かせない交通手段であるオートリクシャ(3輪バイクタクシー)も、昨年12月から初乗り20Rs(約35円)から25Rs(43円)へと値上がりしています。今後は初乗り40Rs(約70円)に値上がりするとも言われています。日本でいうと、タクシー初乗り600円が1,200円ということですね!

安い安いと言われていたインドでも、これからは物価の上昇は必至です。インドへ旅行される方、留学される方は、お早めに。

バンガロールの生活とは?

月1万で3LDK?バンガロールの住居

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まず、インドと日本の住居の形式の違いについて知っておく必要があるのでご説明します!(日本人がインドに長期滞在する場合はほぼ賃貸契約なので、ここでは賃貸契約について説明いたします。)

日本の住居の場合、1R、1K、1LDK~という間取りの違いによって物件が区分けされていますね。土地や駅までの近さ、築何年かによって条件が変わりますが、東京で1LDKを借りるならば、家賃は10万~12万円程度だと思います。

しかし、インドの場合には1Rや1Kといった区分けはなく、1BHK、2BHKといった表記で物件の広告がされています。(BHKとは、B:ベッドルーム、H:ホール、K:キッチンを表す。)しかも、2BHK以上だと、それぞれのベッドルームにシャワーとトイレが付いてきます。私の知っているインド在住日本人の方は、3BHKを3人でシェアしていらっしゃいました!しかも家賃は驚きの2万ルピー(約34,000円)。これはもちろん3人の家賃なので、1人当たり約11,000円ちょっとです!物件としては日本人も住める程度の清潔さとセキュリティが保たれていました。経済発展中で物価が高騰しているバンガロールにもまだまだ優良物件がありますね!

インドにはもう一つ住居タイプがあります。それが、PayingGuest(通称PG)と呼ばれる 寮タイプの物件です。筆者自身もPGに現在住んでおります。ここには、学生や地方からの単身赴任者、求職者が多く住んでいます。間取りは1ルームのバストイレ付が一般的。シングルルームから、2~4人シェアルームまであり、家賃は4,000~6,000ルピー(7,000~10,000円)とフラットタイプよりも格安です。1人部屋でも10,000ルピー(約17,000円)前後です。中には食事、Wi-Fi、薄型テレビ各部屋完備の物件もあります。知らないインド人ともストレスなく生活できる、むしろインド人と友達になりたいという方には断然PGがおすすめです。(英語も鍛えられますね!)

街での交通手段~オートリクシャ・バス・メトロ~

オートリキシャ

バンガロールでの交通手段といえば、黄色と緑(または黒)の3輪バイクのオートリクシャです!これが無ければ街をどうやって移動していいかわかりません(笑)。とにかく街中を走っていて、大事な市民の足となっています。値段は事前交渉ではなく、メーター会計が可能です。値段は初乗り25ルピー(約43円)で、100m弱ごとに1ルピー加算されていきます。しかしメーター会計を嫌うドライバーも多く、普段100ルピーの目的地を、200ルピーで提示してきたりもします。今のところこの『ふっかけ』への絶対的な対処法は見つかっていませんが(笑)、筆者の経験からすると「けんか腰ではなく、柔和な感じで頼み込む」と交渉がうまくいくことが多いです。交渉しているとついついイラッとしてしまうことがありますが、そこは我慢して笑顔でいることが大切です。

市内を走るバスも良い交通手段の一つです。オートリクシャの5分の1くらいの値段で移動でき、現地の人の多くはバスを使っています。エアコン付きバスもああります。しかし、オートリクシャよりもバスの方が経済的!、、、と短絡的に考えてはいけません。もちろん時刻表はありませんし、市内を走るバスの路線の種類は300以上で非常に複雑です。筆者自身もバスにチャレンジしましたが、目的地にたどり着けず、結局途中で降りてオートリクシャで向かった、という経験があります泣。インドでバスを利用するときは、お時間に余裕がある時に利用しましょう(笑)。 

人口の急増と自家用車の普及によって、バンガロールでは慢性的な渋滞が発生しているのが現状です。特に中心地のM.Gロード周辺ではひどく、通勤・通学時間帯の移動は非常に時間がかかります。このような状況に対応するために2011年に開通したのが、バンガロールメトロです。現在はM.Gロードからの東西線6駅のみですが、今後は南北線も含め42駅が開通する予定で、渋滞解消への期待を担っています。車両・技術提供は日本企業が行っており、車内はかなり快適に保たれています。

バンガロールのリアルな治安は?

 
2014年5月にモディ首相がインドの新しい首相として就任されたことを、皆さんご存じでしょうか?親日家として有名で、安倍首相とも非常に親交が深いといわれています。そんなモディ首相の政治手腕には定評があり、特に近年停滞気味の経済成長に期待が彼にかけられています!国民からはクリーンなイメージを持たれていて、経済界からも首相就任を歓迎されていることから、政治への反対運動というのは比較的穏やかです。テロに関しては今のところ心配なく生活できます。親日家のモディ氏が首相になられたことは、日本人渡航者にとっても良いニュースでしょう。

もっと身近な治安の話をしましょう。基本的に街を一人で歩いていても安全ですが、スリやひったくりといった軽犯罪には常に気を付けておいた方が良いと思います。経済格差もあり、日本よりは犯罪発生率は高いです。(日本が平和すぎるだけかもしれません。)自分の荷物から目を離さない、道路側に鞄を持たない、といった基本的な海外での防犯への意識を持つだけで、犯罪に確率はグンとさがります。筆者は常にそういったことを意識しているので、未だに犯罪に遭遇したことはありません。むしろ犯罪よりも、オートリクシャでの携帯電話置き忘れ発生率のほうが確実に高いですね。置き忘れたら最後!ほぼ確実に戻っては来ません(笑)。バンガロールに限ったことではないですが、海外にいるときは日本とは違う、ということを常に頭に置いておくことは大切ですね。


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