インドにおいては様々な相手のバックグラウンドを知ることが円滑なコミュニケーションの潤滑油になってくれることも、しばしばあります。そこで今回はインド人のバックグラウンドの1つである「民族衣装」についてご紹介したいと思います!
インドの民族衣装とは
男女で違う!?民族衣装
インドには独特の民族衣装があり、男女それぞれに異なった民族衣装があります。男性の民族衣装には大きく分けて以下の3つが挙げられます。
・クルター・パジャマ
・ドーティー
・ターバン
一方、女性の民族衣装には大きく分けて次の5つがあります。
・サリー
・チョリ
・ガーグラ
・レヘンガ
・サルワール・カミーズ
しかし、このような名前だけ挙げられてもイメージは湧きませんよね。ということで今から画像を交えて、具体的に見ていきましょう!
意外と知らない男性の民族衣装!
皆さんがインドの民族衣装ときいて真っ先に思い出すものは、女性用のサリーだと思います。男性用の衣装を即座に思い出せる方は、あまり多くはないでしょう。では、実際にはどのようなものがあるのでしょうか?
クルターパジャマ

クルタはインドの代表的な男性用のフォーマルな民族衣装のことです。上衣とパンツの上下セットでクルタ・パジャマ(クルタがシャツ、パジャマがパンツのこと)と呼ばれています。実は、日本語の「パジャマ」の語源はここから来ているんですよ!
クルタには、一般のシャツに見られるような衿はなく、細い幅の立ち衿がついています。着丈が長く、全ゆったりと快適に着れるという特徴があります。!
ドーティー
ドーティーは男性用の、特にイスラム教徒が着用する腰布です。インドの北部と南部で着用方法が異なっており、着用に時間がかかります。上記のクルタと共に着用する人も多いようですね。
ターバン
「ターバン」という言葉をきいたことがある方は多いと思います。現在では単に頭部の布巻きものという意味で、その名前自体が有名なものとなっていますが、もともとはインドや中東諸国の民族衣装だったんですよ!ターバンはインドの、特にシク教徒が着用しています。インドにおいて、ターバンはシク教徒のシンボルなのです。ターバンには色々な長さがあり、500m相当のターバンもあるんですよ!笑
女性の民族衣装!
男性の民族衣装の次に、女性の民族衣装についてみていきましょう。
サリー
サリーは、インド人女性の、特にヒンドゥー教とが着用する衣装です。インドの民族衣装で最も有名なものは間違いなくサリーでしょう。一説によると、宗教上の理由で布を裁断するのを忌避した僧侶たちが、裁断することなく着用する為にサリーを編み出したそうです。サリーは日本でも人気があり、パーティ衣装として使用する女性も多いようです。
チョリ
チョリは、女性がサリーを着用する際に纏う、ブラウスのことです。中東やエジプトのダンスであるベリーダンスは日本でも知られていますが、その衣装としても用いられていますね。
ガーグラ
ガーグラとは、インド人女性が身に付ける、ギャザーやフレアーが多い長いスカートのことを言います。このガーグラと、上記のチョリ、サリーは言わば3点セットで着用します。
レヘンガ
レヘンガはサリー異なり、ブラウスとロングスカートに分かれています。パーティ衣装として、サリーと並んで多くの女性に好まれています。
サルワール・カミーズ
サルワーズ・カミールは、主に南インドの女性が着用する民族衣装です。トップス、パンツ、ショールの3つからなります。男性用のものもありますが、インドでは「パターニー・スーツ」として女性用のサルワーズ・カミールと区別されています。日本でもパンジャビ・ドレスという名称で親しまれていますね!
まとめ
いかかでしたか?インドにおいて、インド人のバックグラウンドを理解することはとても大切です。しかしインド人がどんなバックグラウンドを持っているかは、実際に話してみないとわからないことが多いです。ですが民族衣装は見るだけで判別できます。そこには宗教的、地理的な影響が色濃く反映されているので、彼らのバックグラウンドを理解するための最も有効なツールとして、インドの民族衣装について学んでみるのも良いのではないでしょうか。
”コミュニケーションにおいて最も大切なことは、相手の語らない本意をくみとることだ”—P.ドラッカー
お読みいただいてありがとうございました!