【外資採用担当が語る9】 リーダーシップとは?(後半)


リーダーシップ

つい最近まで外資系世界最大手メーカーで新卒採用を担当しておりましたMです。
連載記事第9回目の投稿となります。

今回は、前回に引き続き「リーダーシップ」というテーマについてお話をします。

今回お伝えしたいことは、
「リーダーシップを1つの概念で捉えるな!」
ということです。

就職活動をしている学生の方とお話をすると、
リーダーシップを
グループディスカッション
・議長として議論を仕切る
・書記として議論をまとめる/見える化する
・タイムキーパーとして議論のタイムマネジメントをする
ことと捉えている方がたくさんいます。

正直な話、50%は正解です。上記の学生が比較的採用場面では評価されやすい傾向があることは採用担当として否定はできません。

残りの50%は会社独自の価値観に基づいて決まります。
ゆえに、リーダーシップの定義は、Vol.7でもお伝えした採用基準と合わせて考えないと危険です。

●外資系消費財メーカーA社(米国)
定量データをもとにしたグループディスカッションにおいて、論理的に議論をリードし、反対意見は論破していく、発言していない人は気にしない。こういうタイプが評価されます。「独裁型リーダーシップ」がこの会社のリーダーシップスタイルです。

●外資系食品B社(欧州)
参加者全員の意見を聞き、意見が衝突した場合は調整を図りながらコンセンサスを生み出していく。こういうタイプが評価されます。「協調型リーダーシップ」がこの会社のリーダーシップスタイルです。

●日系インフラC社
外資系ではなく日系企業でも「リーダーシップ」を基準にしている会社があります。
この会社の場合は、相手の本音を引き出せる、目立つタイプではないが、グループに欠けている役割に気付き、その役割を自ら担える。「サポーター型リーダーシップ」がこの会社のリーダーシップスタイルです。

上記を見ていただければお分かりの通り、同じ「リーダーシップ」という言葉であっても、日系と外資では大きく異なりますし、外資の中でも定義は大きく異なります。前回お伝えしたリーダーシップの定義「当事者意識・責任感を伴った、他者への働きかけ」に基づいて考えると、この「他者への働きかけ」の部分には会社ごとに「価値観」や「スタイル」があるということです。
一義的に「リーダーシップ」という言葉を捉えるのではなく、各企業の価値観に照らして捉えるようにしましょう。

では、また次回。